BDIHとは、2000年にドイツで発足した医薬品・化粧品商工業企業連盟の事。
またこの団体が掲げる認定ガイドラインの事。
ナチュラル志向やエコロジー志向の先進国であるドイツでは、
早い時期から「エコ」や「ナチュラル」関連商品が、大きなマーケットを占めるようになっていました。
このため、不完全な自然派化粧品の中にも、
ナチュラルコスメを謳う商品が多く見られるようになり、市場が混乱するようになって来ます。
そんな中で、自社製品の成分や製法など、
ナチュラルさに自信を持つメーカーやブランドが集まり、
作り出されたオーガニックコスメ・ガイドラインです。
BDIHの認定ガイドラインでは、大きく分けて以下8つの認定基準を設けています。
1、植物原料
可能な限り植物原料を使用し、使用する植物は有機栽培又は野生採取であること。
(植物の質や供給量によって例外もあり)
2、動物保護
動物実験は、委託実験を含み一切行わない。
また哺乳類に由来する原料(ミンク油、モルモット油、動物性コラーゲン、細胞など)は使用不可。
3、鉱物原料
塩類(硫酸マグネシウムなど)や鉱物(塩化ナトリウムなど)は原則的に使用可能。
(ただし、例外もあり)
4、制限のある成分
オーガニックコスメを製造する際、乳化剤として以下の原料から加水分解、
水素添加、エステル化等で加工した場合は使用可能。
植物性ワックス
レシチン
ラノリン
プロテイン
5、禁止成分
合成着色料、合成香料、シリコン、パラフィン、その他石油製品は使用不可。
6、保存料
製品の安全と安定性のために使用する、防腐効果のある天然成分の保存料は使用可能。
天然の状態で存在している、安息香酸、安息香酸塩類、エチルエステル、サルチル酸、
サルチル塩類、アスコルビン酸などの使用可能。
ただし、配合する場合は必ずラベルに表示をする。
7、放射線加工
成分、及び化粧品を放射線による殺菌、防腐加工は行わない。
8、管理
上記の基準を満たしているかどうか、ドイツの独立機関によって管理・記録されます。
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